せんせいは15才
なんだか、その仕草がちょっとかわいくて、
おもしろかった。



いじりたくなる奴って感じ??




こんな、メガネ君なんてあたしの友達に居たことないけど




思ったより、おもしろいんじゃない??なんて思ったんだよね。




「ウケル!!
あんた、今まで周りにいたことないキャラだから
今すでに新鮮だから!新鮮なおもしろさがあるから!!」




あたしは、思わず握手を求めた。



黒崎はなんだかワケがわからず「?」という表情だったけど




恐る恐る手を差し出した。




「ヨロシク!!」
あたしはそう言い放った。




自分の部屋。密室。男と二人。





そんなの、はじめてなのに。




全然ドキドキしないじゃん!




よかった。実は最初は自分の部屋でこれから
毎日二人っきりだと思うと、意識しちゃうのではとか
ちょっと思ってしまっていた。



それがたとえ誰であろうと<男>であることには
変わりないんだし・・って。




でも大丈夫だった!



これだったらこれからやっていけそうだ。




よかった・よかった。



かずいは晴れ晴れとした顔でいた。



「・・さて。まず私はなにをすればいいのかしら?先生」



黒崎はすっと紙切れを差し出した。


<実力テスト>と書かれていた。



「まずは・・これであなたの実力をはかりますね」





< 22 / 82 >

この作品をシェア

pagetop