せんせいは15才
ほんわかと温かい世界。かずいはだれかに話し掛けていた。


男の子にモテないということはないの…


現に私は敦詞(あつし)始め何人かに告られたし…



けど、



だからって付き合っちゃうって嫌で。




〈自分が〉相手にたいしてなにかをしてあげようとか、〈自分を〉犠牲にしてまで、相手を助けてあげたいとか…

そんな、狂おしいほどの〈好き〉という感じを、その相手に持てないことがわかってるから…

だと思う。


私…おかしいのかなあ?


だれかをそんな風に<好き>になりたいなんて・・・









---------その時私のからだが左右に激しく揺さ振られた。








「起きてください」





私の部屋だった。
隣には黒崎。





「夢かぁ」




「テスト開始五分、目を離したすきに…即効で寝るとは。さすがですね、、」



表情が変わらないからよくわかんないけど。
黒崎、あきれ顔?




そうか、あたし問題ときながらねちゃったんだ★



ま、いつもどおりってかんじ??





「問題ときおわるまで僕はかえりませんからね。」




「けっこうスパルタなのねえ」



「今までと同じこと、してたら、留年確実だから・・・」




今までと、同じじゃだめだよね、それはあたしでもわかる。わかるよ。




「厳しい道のりだなあ・・・」




あたしがつぶやくと、




「がんばりましょう、僕が、いますから」




黒崎があたしのほうを見て、そういった。





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