せんせいは15才
そして、「問題」には「解答」がある。



問題が解けなくたって、解答が知れる。



「なんてカンタンなんだろう」



いつも、彼は、そう思う。



自分の生き方についても、この「超難関大学入試問題」のように



「解答と解説」がついていればいいのに。




そうおもえばおもうほど。



「どうしようもない」って痛いほどわかる。




だからこそ彼はどんどん問題にのめりこんでいった。



15歳。



気づくと、もう大学入試問題を解くレベルまで、達していた------------


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