せんせいは15才
綾峰は、一息つき、じっと黒崎のほうを
みつめて、こう言った。



「君の境遇が私の若いころにそっくりだからだ。」



ホットコーヒーを一口すすり、綾峰は続けた。
そして、自分も昔身寄りのない貧乏学生であったこと、
今夢が叶って理事長にまでなれたことを言った。




「考えておいてくれ」




「・・・・」





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