せんせいは15才
しかしその後…
理事長は黙った。
何か考えているようだった。
「おっと、ちょっとした難問があったなあ」
「わしの孫が君と同い年で学院にいるのだが…
最近の学力の落ち込み用はひどい。
留年の危機にある…!恥ずかしい話だが。
中等部から試験もなくあがってきておるから、
遊びすぎ、受験もなくまったく緊張感がないのだ。
もともとはできのいい子なんだがね…わしの悩みの種だ」
「それで・・・」
黒崎は意味がわからなかった。
「彼女の家庭教師をして、
次のテストで全科目80点以上取らせられれば、試験合格だ」
「え…僕は、その方と同い年ですが・・・いいのですか」
「へたな大学生より信頼できるし頭もいいわ。
しかし、
ペ-パーテストより、難しいと思うぞ。人に教えて結果を出すのは」
「僕も、やったことがないので、
どうなるか解りませんが・・
でも、やらせてください。
精一杯、がんばります」