せんせいは15才
「ありえないって」



あたしは、興奮したあつしをいなす様に言った。




「そんなことわかんねえじゃん・・」





敦詞はモナカを平らげて
ごみを捨てようと、歩き出した。





「あ~~~~あ!!!!!
俺が頭よけりゃあなあ~~~~!!!!」





こちらを向かずに、そう、叫んだ。




「何、言ってんの。
あつし、頭良いよ。少なくとも、私よりは(笑」



私も、ごみを捨てようと立ち上がって敦詞に続いた。



「・・じゃなくて、俺も
理事長の推薦うけるくらい・・あいつくらい頭よけりゃ・・ってこと」





急にこっちを振り向いたので、
私と敦詞は向き合う形となった。

「ちょ、どいて?ゴミ、捨てたいから」



「ダメ~~~」



敦詞は、一歩近づいて、私を抱きしめた。






「・・俺、お前には断られてるけど、
やっぱ好きみたいだわ。
他の男とお前が一緒にいんの、すげームカツク!!!
そんなの、お前以外の女には思ったことないんだ・・」







敦詞の鼓動が聞こえる。こんなに・・身長の差あったっけ!?




「・・お願い、もう一回、考えてくれない?
俺、お前が欲しい...本当にお前の事、大切にするから・・」




なんだか、頭が混乱する・・・

あつしはまだ
あたしのこと<女>としてみてるんだ・・・




「・・キスしていい?」





敦詞の顔が近づいてくる。


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