せんせいは15才
「じゃ、これ明日までの宿題です」
「は~い・・」
どっさり。でもまあ、慣れてきたけどね・・・
「ね、ママがごはん食べていってって・・・」
「遠慮します」
今まで、何度となく夕食の誘いをしたけれど
黒崎はいつも断る。
「どうして?いっつも断るの・・・」
勉強のことしか、黒崎と話していない。
他のことも、話してみたいのになあ。
勉強以外の黒崎の顔を、みてみたいのになあ。
「・・・用事があるんですよ」
「・・・用事?毎日こんな夜に用事?
なんなの、それは??」
「・・・秘密です」
そうだよね・・・
自分のことなんか、私に話すわけないよね・・
だって、私との交流は、
単なる「アルバイト」なわけだし。
私だけ・・・先走っていたんだね。
「ごめん、詮索して」
「いえ、、、
それでは、また明日」
黒崎の後ろ姿を見ながら、
このモヤモヤした気持のもってきように
困っていた。