せんせいは15才



事実、大学キャンパスのあちらこちらに見知った顔がいる。



皆かずいと同じ、内部新学の現役高校生だ。



もう少ししたら、皆で連れ立って、大学生と遊びにいく。


この学校に対する、【飽き】なのか、それとも
外部入学生たちに対しての見せしめなのか。


理由はよくわからないのだが、現実のさざ学は、こんな状態にあった。



内部生ははやくから大学に入り浸って酒やタバコを覚え、親の金で昼から派手に遊ぶ。。



エスカレーターで自由闊達に、学力や人間力を向上させるはずが、
内部生には【自由】以外は残っていない有様。。




頼みの綱---外部生の学力で、高校のレベルをかろうじてキープしていた。



これはさざ学も頭をかかえていたが、彼ら内部生の親の権力などに恐れ注意もしない。



さざ学高等部の現実は、理想とかけ離れたところにあるといっていい。



無論、かずいも、そんな内部グループで、はやくから遊んでいた一人であった。


< 5 / 82 >

この作品をシェア

pagetop