せんせいは15才
「お疲れさまでした」


黒崎が現場をあとにしようとした時、すでにAM3:00を過ぎていた。


「ーーーっと、待てよ、黒崎」



ヤスが後ろから追いかけてきた。



「一緒にかえろーぜー」



ヤスと繁華街を横切る。



若者たちが、クラブからわらわらと出てきた。
殆どの者が酩酊していて、好きなように騒いでいる。



「おっかわいいコがたくさんね〜☆」




ヤスは若者集団をじろじろみながら歩いている。



ただでさえ、ガラがわるいヤスなのだ。


ただ見ているだけでも、酩酊している若者からはガンつけてるだの何だの言われかねない…



「ヤスさん…」



黒崎が止めに入ろうとしたとき、


黒崎の目が釘付けになった。




< 54 / 82 >

この作品をシェア

pagetop