せんせいは15才
本番
-------------漣学院高等部内----------------
「かずい」
声の方向をみると、敦詞がいた。
ほほの辺りに大きな傷跡がある。
またケンカでもしたのかな・・
「今日、テストがんばれよ」
「ありがとう・・・敦詞
顔の傷、ダイジョブ??」
「ああ・・まあ、気にすんなって。
この傷のおかげで、色々目がさめたよ」
??
なんだか意味がわからない。
「あいつ・・・黒崎とはどうよ」
「本当に感謝してる」
「俺の入り込む隙間はなさそうだな」
敦詞は私の気持を読んだかのようにそう、つぶやいた。
「ごめん・・敦詞。私は敦詞のこと友達として
好きだから・・。敦詞の気持には、こたえられない」
それを聞いて、敦詞は笑顔だった。
「わ~ってるよ!どおせ一度振られてるんだ。
二度目は痛くも痒くもねえよ」
「ごめんね」
「んなことより、テストがんばれよ!」
「ありがとう!!」
かずいは校舎のほうに、走っていった。
「泣くなよ」
後ろで見守っていた、敦詞の仲間が呆れ顔でそういった。
「泣いてねえし!!
おい!
今夜はめっちゃ騒ごうぜ!!」
「はいはい・・」