せんせいは15才
♪♪
ケータイの着メロが鳴る。
心臓が止まるかと思った。
「電話・・きちゃった・・・理事長室からだよ」
「大丈夫です、もう、結果を受け止めるんです」
「・・・手、握ってていい・・・?」
私は、黒崎の手をそっと掴んだ。
彼の手も、私の手も、汗でびっちょりと湿っていた。
「・・・もしもし。」
「かずいか」
「おじいちゃん・・・」
「結果を言おう」
心臓が高鳴っている。
いまだかつて、こんなに緊張したことってないくらい。