せんせいは15才


好き・・・




かずいの口からその言葉を聞き、


彼は驚きを隠せないでいた。



恋・・・・



そんなこと、しばらくしていない。



【コレ】だろ?


小指をちらつかせるヤスの顔が思い浮かんだ。


その女は、お前を明るくさせた


そんな風に言われたっけ・・


「僕、好きっていう感情が、

ずっとなかったから、わからないんです」



かずいは、どう反応していいかわからない表情をしている。



「でも・・・貴女といるとあったかくなるんです。


今まで忘れてた感情が、出てくる感じがするんです。



だから、僕も・・・今日で【最後】にはしたくありません」





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