幸せ色の贈り物
何枚も何枚も。
マサのスケッチブックはあたしで溢れていた。
あたしへの想いで溢れていた。
「チヅ。」
うん。
「チヅ。」
うん。
「チヅ。」
うん…っ。
「泣くなよ、チヅ。」
無理だよ、マサ。
涙、止まらないよ。
大好きなんだよ。
ずっと、大好きだったんだよ…。
「ま…さぁ……」
「チヅ。」
「う"ん。」
「ちづ。もう、泣かせないから。だから俺と、付き合って。」
マサの言葉にさらに激しく涙を流して、何度も何度も頷くあたしをマサは優しく抱き締めてくれた。