見つめている ~その先に君~

「きゅーけーい。10分後に集合。」

うるさくて休まらないって。


「お、お疲れ様…!」


そう言ってスポーツドリンクを渡しに来たマネージャーに一つ笑顔。

そうしとくだけで、こいつは俺にずっと親切だ。

「ありがと。」


あーあ。耳まで赤くしてる。

後ろでさっきまで高い声でキャーキャー言ってた人達が信じがたいくらいの低い声で何か言ってる。

…君、ブーイングされてるんじゃない?
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