見つめている ~その先に君~

「國本のせいでチョーユカちゃんガード堅いっつんだよ。家も隣り同士のアパートみてーだし…。」


あれは、
ただの小さい奴。

「本っ当、邪魔なんだよなー。」

それ以外の、なんでもない。

「じゃあ、俺が消してやるよ。」


あんなの、強いわけがない。


「は?シンヤ、消すってお前國本に何するつもりだ…?」


あれは男なんかではなく、
ただの、


「…消すんだろ?」




女だ。
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