GOING MY WAY
第Ⅰ章
如月家
はぁ…何でこの時期に…‥。
「では如月サンは1-Cクラスですね」
仕方ないけどな。
戻ってこれただけでもマシだ。
「担任はそちらの結城先生だ」
校長が示すほうを見ると、20代後半のいかにも体育系な先生が立っていた。
「如月サンは先生についていってクラスに入ってくださいね」
できれば向こうの高校行きたかったな…。
って…んな贅沢は言ってられねぇか。
校長と結城‥先生には分からないように小さくため息をついた。
「始めだし分からないこともあると思うけどがんばってね」
がんばってねって適当だな;
「わかりました。ありがとうございます」
社交辞令を述べてペコッとお辞儀し、少し微笑んで返事をした。
「じゃぁ如月、着いてこい」
扉の前でもう一度お辞儀をして、アタシは校長室から出た。
先生にうながされ、あとをついて1-Cへ向かう。
如月 玲 16歳。
ゴールデンウィーク開けの初日。
アタシは都内にあるある学校に転校した。
…入学と言ったほうが正しいかも。
なんでこんな中途半端な時期にかって言うと…
それは3月の後半…一ヶ月半ほど前にさかのぼる。。。