-promise-【完】
「…ねぇ、咲…?」
「ん?どした?」
そう言う咲の顔は、とても優しい笑顔で
「井上くんを好きな気持ちって、どんな気持ち…?」
「…祐介を好きな気持ち?そうだなぁ~」
咲はあたしのいつもと違う様子に、何か気付いたんだと思う
メイクを直す手を止めて、真剣に、でも愛おしいものを見るような目で話してくれた
「好きになってスグは、ただ顔見るだけでも嬉しくて…。ドキドキしてて…。でも話したりする内に、もっと話したい!一緒にいたい!って思うようになった。」
咲も、あたしと同じなんだ…
「祐介はさ、明るくてカッコいいし、卒業したらスグ彼女出来ちゃうんじゃないかって思う。だから、実は今結構焦ってる。」
ーだって、やっぱりあたしが祐介の隣で笑っていたいからー
そう言って照れくさそうに笑う咲は、本当に可愛くて