-promise-【完】


そして腕を掴まれたままどこかに連行される


「ちょっ…!瀬名くん!?」



たどり着いた先は保健室

先生はいないみたいで、強引に椅子に座らされて瀬名くんは消毒薬とか絆創膏とかガチャガチャ用意してる


あたしは状況が飲み込めずに、ボーっとその姿を眺めてたら用意が整ったのか瀬名くんが、朝怪我したとこを消毒しだした


「!!!いっ!いったいっ!!」


「当たり前だろ、結構擦りむいてんだから。消毒しとけっつったのになんでそのままにしてんだよ」

「いや~遅刻のことしか頭になくて。スイマセン」


涙目で痛みに耐えながら顔を上げると、目の前に瀬名くんの顔



まつげ長いな~肌綺麗だな~
なんてボーっと見つめてたら



「ん。完成。」


「あ…ども。ありがとございます…」



手当てしてもらったとこを見て、また顔を上げて瀬名くんを見たら




―ちゅ―




…んん?




「お礼のキス、ごちそうさま」



そう言って瀬名くんはニヤッと笑い、保健室から出て行った


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