-promise-【完】


「一言で言うと放っておけないヤツ、かな。鈍くさくて、真っ直ぐで心が綺麗…見た目大人っぽいくせに、笑うとすげー幼い顔で笑う可愛いヤツ」



そう言うハルの顔は、恋してる顔で…

胸が締め付けられた


聞くんじゃ無かった、かな…


あたしの気持ちを伝える意味は、やっぱり無いのかもしれない



「そ、そっか!いい恋してるねっ!頑張りなよ!…さっ!寒いし帰ろっか!」


歩きだしてすぐに、前から歩いてきた人に肩がぶつかって転んでしまった


「いって…気を付けろや!」


「っ…。すいません…」



あ~…こんな時までドジなんだな、あたしって…



「大丈夫か?怪我は?」


「ん…。ヘーキだから」


そう言って立ち上がると、ハルに手を繋がれた


「また、ぶつかるかもしれねーから」



おかしいな、前は触れられる事が嬉しかったのに


今は、苦しい




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