-promise-【完】


「…っ!?」


その時、誰かに後ろから腕を掴まれた




「…やっと、見つけたっ…ハァ…。お前…自分だけ言いたいこと言って…っ…逃げやがって…ハァ…探したじゃねーかよ…」



その声に振り向くと、汗だくの…ハル



なんで…この季節にそんなに汗だくになるぐらいあたしを探すの…?


「…っ…」


掴まれた腕を離そうとしたら、腕を引っ張られて

抱き締められた



「…!は、離してっ!」


「やだ。離したら…逃げるから。…このまま、俺の話…聞け」


「……っ」



息を落ち着かせながらあたしを抱き締める腕の力を少し強めて、ハルは静かな声で話し出した






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