-promise-【完】


「もう時間も遅いし、危ないんで家まで送りますよ。俺車なんで」



そう言って車のキーを見せてくれた



「…いやっ、でもわざわざ悪いし大丈夫なんで…」



そう言って断ろうと思ったんだけど、ハルさんは両手を振って喋ってたあたしの腕を掴んで「まぁ遠慮せずに」とグイグイ引っ張って連れて行く



「お疲れした~!!」


「あのっ…!ハルさん!?」



結局車に乗せられて車は発進してしまった…



静寂の中、気になってたことを思い切って聞いてみる



「…あの~、瀬名くんだよね?」


「…やっぱ気付いてたんだな」



チラッとあたしを見て、すぐに前を向いてそう言った瀬名くん



「まぁ雰囲気は全然違うけど、なんとなく分かったよ」


「そっか」


「あの~瀬名くんにはすぐバレちゃったみたいだけど、あたしがモデルしてることは学校には内緒にしてくれる?色々面倒だから…瀬名くんの事も内緒にしとくし」


「あぁ。だと思った。名前変えたりしてるし。」


「うん…お願いね」


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