-promise-【完】
高野さんの言葉で、時計を見ると開始時間がもうすぐそばに迫っていた
「うわっ!美優!走るよっ!高野さん!ありがとうございましたぁ!」
「えぇ!これで!?あ…ありがとうございました!」
頑張ってねと言って手を振る高野さんにお辞儀をして、咲と走って教室に向かう
「ハァッ…間に合った…っ」
このドレスで走るのはキツいでしょ…!
呼吸を整えてから教室のドアをあける
ーガラッー
教室のドアを開けて、一歩入った所で周りの視線がこちらに集中していることに気付いた
「ちょっ…咲~来るの遅いからみんな怒ってるんじゃ…」
「そうじゃないよ」
不安になって咲にそう言うと、あたしの言葉を遮って否定された
「え?」
「まぁ、見てな」
そう言って咲はニヤリと笑った