夜空に咲く、花。
大切な、思い出

幼い頃。

 
 
 ここ、どこだろう?とっても暗い。
 何も見えない真っ暗闇。誰も居ない。
 自分の姿さえ、見えない。
 
 パン…パン…
 …花火の、音?
 私、一体…
 
 「あぁ、こんげとこにいたいや~。急にいなくなったっけびっくりしたてぇ」
 「え?あ…」
 
 修(しゅう)ちゃんの声に目が覚めたみたい。
 変だなぁ、今、夢を見てた気がする。私、立ったまま寝てたのかな?
 
 「何かあったが~か?」
 「ううん、なんでもない!」
 「ほら、早よ来いて!」
 「うん!」
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