愛の終わりを奏でたい
 


この喫茶店の窓際の1番奥一一カウンターのすぐ隣が、達也とわたしの指定席。


いつも待ち合わせする場所だ。


店内は土曜日のランチタイムの賑わいも息を潜めて空いている。


マスターの趣味だというJazzが優しく流れていた。


半年ぶりだ。


変わらぬ喫茶店の雰囲気が心地よくてホッとする。


わたしはカウンターの横を通りすぎて、真っ直ぐ窓際の奥の席へ歩いていった。




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