愛の終わりを奏でたい
愛の終わり
 


達也に背を向けて、カウンターを通り過ぎる。


レジのところに、マスターがいた。


『マスター、ごちそうさま』


わたしは声をかけた。


『粋なアレンジが出来ましたか?』


優しく微笑むマスターに、わたしは頷いた。


『マスターのおかげよ』


軽くウインクして、わたしは喫茶店のドアを開けた。




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