愛の終わりを奏でたい
変わったように、思う。
出来るだけ早く会いたくて、待ち合わせ時間のだいぶ前に来て達也を待っていたあの頃。
一いったい何時に待ち合わせしたの?一
笑いながらからかう、マスターとの他愛のないおしゃべり。
今か今かと窓の外に探す、達也の姿。
走ってやってくる達也の姿を見つけては、窓に向かって大きく手を振るわたし。
そんなわたしに気付き、マスターがウインクしてメニューを差し出す。
わたしは満面の笑みで、達也のブレンドとカフェ・オレを頼む。
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