rain days…[実話]
「彼氏は?」
「ん?ご飯作ってきたから大丈夫」
夜11時
車の中でファンデを取り出し
何回も鏡を見る。
なんでこんなに
ドキドキしてるんだろ。
「マイもねーひどいよねー」
隣でマミがキャッキャッ笑う。
「彼氏いるのに…ねぇ?」
後ろでアイちゃんが笑った。
「いいって。あの人といるとあたし彼女じゃなくて家政婦だもん」
あたしには一緒に住み始めた人がいた。
1つ年上の美容師。
好きでもなく付き合った。
好きだって言われたから
ただそれだけだった。
一緒に住み始め
2ヵ月。
息がつまる生活
ただ息をしたくて
マミを誘って遊びに行った時だった。
彼と付き合って
初めて夜に遊びに出た。
ただ、友達と遊ぶ
それだけだった。