死ぬまで。
夢を見ていた。

いつも同じ夢。

学校でいじめられている惨めな自分の姿。
机には「死ね」「消えろ」「きしょい」の文字。

私をあざ笑う笑い声。

「てめぇうざいんだよ!」
髪の毛を引っ張られて連れて行かれた…地獄のトイレ。

トイレでは定番の水をかけられたり、
便器に顔をつっこまれたり。

やり返せたらいいのに…。
何度もそう思った。

でもだめだった。
私は弱かった。いつも負けていた。

私の体はあざだらけになった。
だけどそれより痛かったのは、傷ついていたのは…。
私の心だった。

私は人間なのかと、本当に思ったこともあった。
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