+小さな約束+
帰りには…私と那雪が残りで日直の仕事をしたんだ。

もちろん…無言。

でも那雪が話しだした…
「お前…おめでとうなんて本気で言ったのか?」
その言葉が私の心を突き刺した。でも今は…そう言うしかないんだよ。
「当たり前じゃん!」
「………だよ…!」
「何?聞こえない!」
「本当は…ちがうんだよ!!」
イキナリの怒鳴り声にビックリした私は動きが止まった。
「何怒鳴ってるの?」
「あっ…ごめん…でも…本当に違う…。」
「何が??」
「付き合ってるって事。」「何言ってんの??」

私は那雪が言ってる事を理解できなかった。
「だから…」
「もう…聞きたくない。」「頼むから…聞いて…く」「いや…いやだ…。」
「………………」
那雪も私が聞きたくないのを理解したのか無言になった。そして私は那雪に言った…。
「那雪は…どうせ会いたかっただけなんでしょ?私にあって…それでもういいって事だったんだしょう?約束したから…会うだけ…そしたら…どうせバイバイするって最初っから…思ってたんでしょ??」
「………………」
「途切れてたんだね…那雪との約束。もう…切れてたんだね。約束は…」

私は走った。目的のないまま…
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