月恋 tsukiren
チュンチュン…

朝早くから、小鳥のさえずりが聴こえる。
「ふぁ~あ…」
大きなあくびをして、時計に目をやると…
まだ、5:10。
今日、私はいつもより早く目を覚ました。
顔を丁寧に洗い、丁寧にのばしたセミロングの髪にクシを通す。
普段はおろしている黒髪ストレートの髪を、すくい2つに束ねた。
パッツン前髪に、童顔に、ツインテール。
う~ん…
子どもっぽいかなぁ…
まぁ、たまにはいっか♪
と1人で納得し、セーラー服に着替えた。
「ママ~。今日はイチゴジャムね!!」
「はいはい」
イチゴ、ブルーベリー、マーマレード、リンゴ、アンズ…などなど色とりどりのジャム。
毎日その中から、気分で選ぶ。
今日はイチゴジャムの気分だ。
そういえば、ラッキーカラーも赤だったような…
赤色のジャムをたっぷり塗ったパンを頬張る。
「…美味しい~っ」
今日は、いつもより1時間早く家を出た。

「おはようございます」
「おはよう」
すれ違う人に挨拶する。
おじいさんやおばあさん、近所の人…みんなに。
ちゃんと挨拶を返してくれて、とても気持ちが良い。

深呼吸すると、朝の新鮮な空気が心地良くて、爽やかな気分にさせる。
なんだか、今日は良いことがありそう…♪
自然にそう思えた。






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