プライダル・リミット
「そうか……マキオがそんなことを……」
リュウはショウの隣に仰向けに寝転んだ。夜空を見つめる2人。
「あのチビ助、今にも泣きそうな顔して“お願いします! お願いします!”って。なんか俺の方が悪いことしてるんじゃねぇかって気になっちまうよ」
「ふっ。そうか……」
リュウに思わず笑みがこぼれた。しばし無言の時間が流れる。夜空には一筋の星が流れる。2人はそれをしっかりと目に焼きつけていた。光が闇に消えると、ショウが沈黙を破った。
「ヤろうぜ」
「俺にソッチの気《け》はねぇぞ」
「バカヤロウ! そうじゃねぇよ!」
「じゃあなんだよ?」
「ア、アレだよ……」
「だから俺にソッチの気《け》はねぇって」
「ちげぇよ!」
「だからなんだよ?」
ショウの表情が本気になる。
「“俺はオマエのところのギタープレイヤーになる”」
ショウの決意表明。これはリュウが敬愛するアメリカのロックバンド、ボンジョヴィの最後のメンバーであるギタリスト、リッチー・サンボラがバンド加入時に言った言葉だ。さすがに旧知の仲である。これがリュウの心を捉えないはずがない。
「ショウ……。はじめっからそう言えよ」
「てめぇ、わかっててやってんだろ?」
「ああ。やろうぜ。スライダーズジャイロ」
「ああ。やろうぜ。スライダーズジャイロ」
「“BANDやろうぜ”」
「うるせぇ」
リュウはショウの隣に仰向けに寝転んだ。夜空を見つめる2人。
「あのチビ助、今にも泣きそうな顔して“お願いします! お願いします!”って。なんか俺の方が悪いことしてるんじゃねぇかって気になっちまうよ」
「ふっ。そうか……」
リュウに思わず笑みがこぼれた。しばし無言の時間が流れる。夜空には一筋の星が流れる。2人はそれをしっかりと目に焼きつけていた。光が闇に消えると、ショウが沈黙を破った。
「ヤろうぜ」
「俺にソッチの気《け》はねぇぞ」
「バカヤロウ! そうじゃねぇよ!」
「じゃあなんだよ?」
「ア、アレだよ……」
「だから俺にソッチの気《け》はねぇって」
「ちげぇよ!」
「だからなんだよ?」
ショウの表情が本気になる。
「“俺はオマエのところのギタープレイヤーになる”」
ショウの決意表明。これはリュウが敬愛するアメリカのロックバンド、ボンジョヴィの最後のメンバーであるギタリスト、リッチー・サンボラがバンド加入時に言った言葉だ。さすがに旧知の仲である。これがリュウの心を捉えないはずがない。
「ショウ……。はじめっからそう言えよ」
「てめぇ、わかっててやってんだろ?」
「ああ。やろうぜ。スライダーズジャイロ」
「ああ。やろうぜ。スライダーズジャイロ」
「“BANDやろうぜ”」
「うるせぇ」