プライダル・リミット
2009年5月2日(土)
マキオはカフェ・レノンでお茶していた。お目当てはもちろん、リンだ。テーブルの上にはブルーマウンテン。
“カランカラ~ン”
「マスター。クラブサンド3つ」
リュウが店にやってきた。
「あれ? マキオ!」
リュウはマキオに気づくとすぐにリンを探した。リンが店内にいることを確認すると再びマキオに視線を戻してニヤついた。マキオはちょっと気まずくなった。
「あのぅ、お取り込み中のところ申し訳ないんですけどぉ……」
リュウがよそよそしくマキオに近づく。
「な、なにか?」
マキオは少し迷惑そうな顔をしてみせた。
「今スタジオで音合わせしてるんだけど、マキオも来いよ。ショウとケイもいるからさ」
マキオは驚いた。あの3人が再びバンドを組む日が現実のものになるなんて――。同様の想いはカナにもあった。同じく店内で2人の会話を聞いていたカナは口に出さずとも悦びを噛みしめていた。
「ショウさんとケイさんが? そう。また3人でバンドできるんだね。スライダーズジャイロ再始動だ」
「おぅよ。だからお前に観てもらいたくってさ」
マキオはマダムを見た。自分が三人の“絆”に入ってもいいのだろうか? マダムは何も言わずに笑顔で頷いた。
「うん。行くよ」
マキオはカフェ・レノンでお茶していた。お目当てはもちろん、リンだ。テーブルの上にはブルーマウンテン。
“カランカラ~ン”
「マスター。クラブサンド3つ」
リュウが店にやってきた。
「あれ? マキオ!」
リュウはマキオに気づくとすぐにリンを探した。リンが店内にいることを確認すると再びマキオに視線を戻してニヤついた。マキオはちょっと気まずくなった。
「あのぅ、お取り込み中のところ申し訳ないんですけどぉ……」
リュウがよそよそしくマキオに近づく。
「な、なにか?」
マキオは少し迷惑そうな顔をしてみせた。
「今スタジオで音合わせしてるんだけど、マキオも来いよ。ショウとケイもいるからさ」
マキオは驚いた。あの3人が再びバンドを組む日が現実のものになるなんて――。同様の想いはカナにもあった。同じく店内で2人の会話を聞いていたカナは口に出さずとも悦びを噛みしめていた。
「ショウさんとケイさんが? そう。また3人でバンドできるんだね。スライダーズジャイロ再始動だ」
「おぅよ。だからお前に観てもらいたくってさ」
マキオはマダムを見た。自分が三人の“絆”に入ってもいいのだろうか? マダムは何も言わずに笑顔で頷いた。
「うん。行くよ」