プライダル・リミット
リュウは1曲歌い終えるとすぐに次の曲を歌い出した。さっきとは打って変わったアップテンポ。リュウのオリジナルだ。マキオが知っているはずもない。それからはリュウオリジナルナンバーのオンパレード。マキオは3曲目から飽きだした。5曲目から時間を気にしだした。8曲目で嫌気がさした。9曲目を歌い終え、10曲目を歌い出した時、11回目の時間の確認をしようとしたマキオの耳に聞き覚えのある歌が入ってきた。
(この曲……)
それはマキオが秋葉原の駅前で聞いた、リュウが自身の心情を綴ったバラード曲だった。マキオは耳を凝らした。夢と愛、挫折と希望、そして、そこにも「生きる」ことへの葛藤があった。マキオはリュウの今の心境と覚悟を感じた気がした。
(この曲……)
それはマキオが秋葉原の駅前で聞いた、リュウが自身の心情を綴ったバラード曲だった。マキオは耳を凝らした。夢と愛、挫折と希望、そして、そこにも「生きる」ことへの葛藤があった。マキオはリュウの今の心境と覚悟を感じた気がした。