プライダル・リミット
 カナのボディブロー。マキオは効(聞)かないフリをした。
(今、なんて言ったんだ? 何をしたんだ? アトミックボムか? ツインバスターライフルか? 一瞬にして僕を消そうというのか? そうはいかないぞ。僕はマリーメイア軍のシェルターによって護られているんだ)
「今日だって彼氏とデートで私と代わったんだから」
「!!」
 カナのボディブローがジワジワと効き始める。
(彼……氏……と……デート……? デートって、あのデート? あんなことしたりこんなことしたりの、あのデート? リンちゃんが……どこの馬の骨かもわからない男と……うわぁぁぁ!!)
 マキオは悶絶している。もはやKO寸前だ。
(ウソ? ホント? ウソ? ホント? ウソ……? ホント……だとしたら……うわぁぁぁ!!)
「……」
 放心状態。マキオはマットに沈んだ。




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