最高の笑顔
障害を抱えている子は
【翔君】という名前。

優は、指で数えれるくらいしか授業に出席していなかったが、
養護学級に足を運び、毎日翔君を家から学校まで送り迎えをした。
冷めた周りの視線も気にせず、
ご飯を食べる時も、
勉強をする時も、
トイレに行く時も
必ず毎日、翔君の身の周りの世話をしていた。


きっと優は、自分のやっている事は間違っていないと確信していたのだろう。


優は元々
光の弟というだけで
教師から、
また保護者の親から
いやな目線で見られていて、
学校で何か問題が怒ると全てを優が中心、優が中心と決めつけられていた。

それでも優は、ただ形だけで判断しようとする最低な人間は相手にしなかった。
< 5 / 78 >

この作品をシェア

pagetop