聖夜の奇跡




『あいつ、最低だよ。美南と付き合ってたとき、二股してたらしいから。』





マナの言葉が蘇る。




「あのね〜、ウチらは遊びなのっ。本気でお互い付き合ってないんだぁ〜。」




彼女が笑いながら言う。




「遊び……?」




「そっ。こいつはそういう奴なの。もう過去に付き合った女の子の数も忘れちゃうくらい付き合ってて、飽きたらすぐ捨てる。」




「私も、遊びだったってこと……?」





「そーゆーことっ。」




全身が凍りつくような、そんな気持ちだった。



信じられない。



私は。



私は本気だったのに。




一生懸命、気持ち伝えてやっと叶った初恋だって。




そう、信じてたのに。




「何で……。何で私と付き合ったの?」





震える体を抑えながら、私は元彼に聞いた。





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