愛しの我が子!!
出来るだけ正常心を保ってひきつらないように笑顔を作ってみる。


「未来?何で?」

「ミーの第六感ですねー。ま、あんまり本気で言ってませんがね〜。」

「第六感とは何だ?」

「はぁ…」



下に「何だ?何だ?」と聞いてくるムスメは置いといて…って痛い!!テディベアの固い鼻の部分で殴るな!!


「それじゃ。さよならですー」


バタンと一姫が無造作に扉を閉めた瞬間、みぞおちを殴られた。


「質問に答えろ。第六感とは何だ?」


オレの膝の上からひょいと降り、手を組み仁王立ちする。


ベアのせいで額が腫れたよ…てか、みぞおちは無いだろうよ!!何でこんな子どもがみぞおち知ってんだよ!!



しつこい極道ムスメに待ってろと言い、デスクの隣にある本棚で一際目立つ分厚い本をスッと取って、極道ムスメにつきだしてみる。


「何だ?これは…」

「辞典だよ。じ・て・ん!オレが小学生の頃から使ってたヤツ。」

「辞典…?わたしの時代では辞典など無いのだが…。全部パソコンだから。」



最近の子どもは辞書もひけれないとも聞くけど、近未来ではもう無くなってるのか〜。
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