守りたい
ディオル
今では昼夜…機械音が絶えずどこかでなっている気がする……
オーディオ、ケータイの着信音、電子レンジ、DVDデッキの時計……
こんな風にベッドの上に転がっているだけなのに楽に外の世界と繋がれる環境
指先を動かすだけなのに何人とも会話できる
世界中の出来事を知る事ができる
そんな生活を日常として送ってるくせに
私は心のどこかで違和感を感じてる
早く外に出て
走って
風を切って
息を乱して
あいつの所に行かなきゃ…って
早く起きなきゃ足元から腐っていきそうな…
そんな感覚にディオルはよく襲われていた
でも現実にディオルとユージを繋いでいるものは
やはりデジタルなコミュニティだけだった