泥だらけの君へ

「元気しとん?」

一言がとても重く響く。

「…元気じゃない。」

あたしは震えながら、だけどしっかりと重たいシャッターを上下に開いた。

「なんで?」

微笑まじりに言う彼。

苦しいくらいに胸がしまった。

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