伝えたいのは
昼休み―――
幹也は潤を探していた
が、なかなか見つからない
くそ〜潤のやつ
一体どこにいるんだか…
そうこうしてるうちに
俺は重要な事を思い出した
「今日は…水曜日っ!?」
水曜日、幹也のクラスの
5時限目は古典の授業である
幹也はいつも古典の文法の教科書を実に借りに行っていた
わざわざ隣の隣のクラスまで。
…学校で実と少しでも話すために考えだしたのがこれ。
実はいつも
「また〜!?」とか文句を言いつつ、笑顔で貸してくれる
俺がお前に会いたくて
わざとわすれてるんだっつーの