伝えたいのは



実待ってるかも…

いつも借りに行ってるからそんなことを期待して
幹也は実のクラスまで急いだ









実のクラスの
戸を開けようとして
声が出なくなった



「…っ」









幹也の視界には
潤と実が楽しそうに
しゃべっていたから


しかも
潤の手には
…古典の教科書










…なんだよ
実が思いながら
歌ってたのは









潤なのかよ
< 19 / 64 >

この作品をシェア

pagetop