伝えたいのは
なんで
俺の心配するんだよ
やりきれない気持ちが
膨らんで
「や…めろよ…」
「…え?」
「俺の」
―――俺の心配なんて
するな
そう言いかけたところで
「あれ?荻原さんと成瀬君?」
保健の倉田先生に声をかけられた
最後の見回り、鍵閉めに
来たらしい
「暗いし寒いんだから早く帰りなさいよ-!…お邪魔虫は退散しなきゃね♪」
何を勘違いしたのか
不気味な笑みを向けられ…
そんなこんなで
無理矢理玄関を追い出され
◆◇◆◇◆◇◆
…無言の今に至る