純恋
あたしたちのうしろには、翔がいた。





メールはしているけれど、実際に話したのは1回だけ。





だから学校で見かけても、話しかけたり目を合わせたりっていうのは全然無い。





あたしは原宿の商店街へと入っていく。





その日は雨が降っていた。





でもあたしは傘を持っていなかった。





原宿はいつも混んでるから、普通に歩いていたら、みんなの傘に守られるだろう。





そう思いながらあたしは奥へと進んでいく。
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