純恋
せっかく貸してくれようとしたのに、冷たかったかなァ...





でもあの時のあたしには、先輩に傘を借りることなんか出来ず、それどころか嬉しさと恥ずかしさでパニック状態だったのだ。





別に一目惚れとかぢゃなくて、なんだか意識し始めた。





次の日からは学校で、翔だけでなく、松原先輩のことまで探すようになってしまったのだ。





日に日にあたしの想いは松原先輩に傾いてるような気がする。
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