明日へと
彼女は3姉妹の長女で家はお寺
彼女は そのお寺の跡取り 仏教系の大学を卒業したものの資格は持っていない
必然的に 結婚相手はお坊さんでなければならなかった
当然 彼女は僕にお坊さんになる事を勧めた

僕も 最初のうちは その気になっていて ありとあらゆる仏教関係の本を読みあさっていた
しかし 彼女の両親が在家の人には無理と反対
僕は僕で長男だし 母親を24の時に病気で亡くしており 父親と2人暮らし
父親を1人残しておけないと 仏教から遠ざかっていった

別れる時 彼女は
『私は大丈夫 免疫出来てるから… 辛いけど耐えるしかないもの 今までそうしてきた様に…』
と言って 子供の様に泣いた
僕は 何も言えず ただ抱き締める事しか出来なかった

そして 彼女はお坊さんとお見合いをした

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表紙・目次

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