明日へと
彼女は
「いい? 諦めたら終わりだからね」
と もう1度僕に言って帰った

そうだな 諦めたら終わりだな

かつて彼女は 僕の恋人であり 親友であり 僕の母親でもあった
僕にとって最高の存在だった
そんな人に出会えた事を幸せに思う

休憩が終わると すぐにディナータイムのピークがやって来た
店が慌ただしく動きだし 感傷に浸っている暇なんてなかった

子供の頃は 早く大人になりたかった
1日が とても長く感じていた
だが 大人になった今では 全くもってその逆だ

今は感傷に浸ってる場合じゃない 1日1日を有意義なものにしなくては

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