大好きって言ってよ
優哉が帰って、30分が経った。

『~♪~♪』

この着メロ…

優哉だ!

「もしもし」

「もしもし、美香?」

「うん」

「着いたよー」

「うん」

「じゃあね」

「待って」

「ん?」

切りたくない。

寂しい。

もっと、声聞きたいよ。

「明日…学校一緒に行きたい」

優哉は

無言だった。

「いいよ。じゃあ、迎え行くね」

「本当に!?」

「うん…?」

「じゃあ、待ってるね」

「はいはい。じゃあ、また明日」

「うん。ばいばい」

……優哉

優哉…優哉…優哉

「優哉!」

「どした?」

「大好き」














「俺も大好き」
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