大好きって言ってよ
―優哉side―

うわ~…緊張する。

てか、俺こんな頭だし。

大丈夫かよ……。

お父さんいるしーーー!!

「優哉くん、お茶どうぞ」

「ありがとうございます」

「ごめんね。美香あんなんで」

「いえ、全然」

うわーお母さんと喋っちゃってるよ

俺!

「ねえ…優哉君の字ってどんな字なの?」

「字ですか?」

…なんで、字なんか聞くんだろう?

「優しいに、キムタクの哉です」

美香の両親が

はっとした。

今まで、新聞を読んでいたお父さんが

こっちを見た。

…俺、なんか変なこと言った?

「あっ…そうなの」

気まずい。

「優哉ー準備できたあ!」

「あ…うん」

助かったー!

「行こうか」

「美香、もっと早く準備するようにしなさい」

「はーい」

美香の返事は、やる気のない返事だった。

「お茶、ありがとうございました」

俺は、頭を下げて

美香の家を出た。

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