大好きって言ってよ
家の前には

美咲がいた。

「美咲?」

「あ~美香!おはよー」

「どしたの?」

聞けば、昨日の合コンで出て行ったこと

いろいろ聞かれた。

適当に答えといた。

「そーだ!うち、彼氏できたんだあ」

「彼氏!?」

「うん!昨日の合コンに来てた、大樹って人!」

名前を聞いても、誰だか分かんない。

「めっちゃ、カッコいーんだよ」

「へー……」

「美香も付き合えばいいじゃん!」

「は?」

美咲は聞いたらしい。

拓馬が、私に告ったことを。

どんだけ、耳が早いんだ。

「だって…好きじゃないし?」

「そんなの…別にいいじゃん!これから好きになるよ!」

「そーかな……」

「携帯かして!」

美咲は、私から携帯を取り上げて

なにやら…メールを打っている様子…。

「OK!」

私は、送信ボックスを見た。

『私も好き』

いかにも、真面目そうな文…

「美咲!」

「いーじゃん!優哉くんを忘れるためだと思えば?」

優哉を忘れる……?

どうやって…?

それが、分からない。

その方法が

拓馬と付き合うことにつながるのだろう。
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