大好きって言ってよ
「その…優哉ってやつ…どんなやつだった?」

私は、優哉のことについて語った。

「スッゴくいい人で、優しくて他の人のことちゃんと考えれる常識のある人だよ」

「それで?」

「めっちゃ、温かい人。好きな人のためになら何でもやるんだ」

私の顔は、真っ赤になっていた。

「赤くなるってことは…分かるよね?」

その時の拓馬の目は

赤かった。

「拓馬?」

「早く、行けよ…そいつのとこ」

拓馬はそう言い

俯いてしまった。

拓馬の肩は震えていた。

大きく見えた拓馬の背中は

その時は、

小さく見えたんだ。
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